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長井市の長井南中（加藤芳秀校長）の1年生3人が、背中に有刺鉄線が刺さった状態で宙づりになっている
野良猫を見つけ救出、同市内のながい動物病院（長岡栄一院長）に連れていった。3人の優しい気持ちを
酌んだ長岡院長は無料で手術。猫は一命を取り留めた。間もなく退院できるという。
長岡院長は「生徒たちの純粋な心に感動した」と話している。
猫を助けたのは飯村つばさ君（12）、片倉優希君（12）、鈴木周作君（13）。
3人は下校中の15日午後5時ごろ、長井市のフラワー長井線長井駅近くで、空き地を囲っていた
有刺鉄線に引っ掛かり、ぐったりしている猫を見つけた。すぐに、近所の人にニッパーを借りて
針金を切り、抵抗する猫に引っかかれながらも助けだし、鈴木君のかばんの中に入れ、
約1キロ離れた病院に運び込んだ。
「お金ないんですけど…」。3人は長岡院長に申し訳なさそうに相談した。長岡院長は、心を打たれ、
診察を引き受けた。1歳ほどの雄で、針金が背中に十字に刺さり、直径約5センチのうみの塊が
できていた。手術は18針縫うものだったが成功した。
中学生に救出された猫。背中の傷口も順調に回復している＝長井市・ながい動物病院
「猫が鉄線を通った時、絡まったのではないか」「動物虐待のニュースもある世の中で、優しい心を
持った子どもをほめたい」と長岡院長。3人は「無我夢中だった」「早く助けたかった」
「かわいそうだった」と口をそろえる。加藤校長は「これからも思いやりの心を大事にしてもらいたい」
と話している。3人と院長は、猫を飼ってくれる人を探している。問い合わせ先は同病院(略)。
*+*+ 山形新聞 2010/04/19[20:55:53] +*+*
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