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先月26日に前立腺がんのため死去した「金嬉老事件」の金嬉老(本名・権禧老)元受刑者の遺骨が、
5月にも母親の眠る静岡県掛川市の墓地に埋葬される見通しとなった。
1999年に仮釈放され、韓国南部の釜山市に永住帰国した元受刑者は今年2月、日本への渡航を
希望していた。願いは果たせなかったが、約11年ぶりに日本に戻ることになる。
事件は68年2月に発生。静岡県内で暴力団員2人を射殺した金元受刑者が、同県・寸又峡温泉の
旅館で泊まり客や経営者ら13人を人質に88時間にわたって籠城。在日韓国・朝鮮人差別を糾弾し、
社会的に大きな関心を集めた。75年に無期懲役が確定し服役、仮釈放の直後に釜山入りした。
2月共同通信とのインタビューで、日本政府に対し入国を認めるよう要請する考えを表明した。
一方で、同市内の病院で最期をみとった支援者の男性は「亡くなる数日前、立てこもった旅館の人たちに
『悪いことをしたと伝えてほしい』と頼まれた」と話す。
ソース
神戸新聞 URLリンク(www.kobe-np.co.jp)