10/04/19 10:31:57 0
アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する人気ロボットのプラモデル「ガンプラ」が7月、
発売30年を迎えます。製造元の玩具メーカー、バンダイがこれまでに売り上げた4億個は、
すべて「メード・イン・ジャパン」。他社にない加工技術と職人技で、国内生産にこだわります。
プラスチックが焦げたようなにおいが漂い、人の姿がほとんど見当たらない。そんな薄暗い工場で、
1日におよそ1万個分の「ガンプラ」は作り出されていた。
日本の玩具店だけでなく、韓国や中国向けの輸出も含め、このバンダイホビーセンター(静岡市)
の工場がガンプラの中核的な生産拠点だ。
大量生産の秘密は、24時間動き続ける17台の多色成形機にある。東芝と共同開発した特殊な機械だ。
色や材質の異なるプラスチックを同時に加工することができ、いくつかの部品をまとめた「ランナー」
と呼ばれる1枚のパネルを18秒で成形していく。平均するとランナー7、8枚でガンプラ1個分だ。
普通のプラスチック加工は、色や材質ごとに生産工程が分かれるが、この機械を使うと例えば赤、青、黄、
白の4色の部品を簡単に1枚のランナーにまとめることができる。4色の成型機でプラモデルを生産
しているのは、世界のメーカーでバンダイホビーセンターだけだという。
このムダを省く量産システムに、職人の技を加えたのがガンプラの特徴だ。表面に凹凸があっては
ならない部品は、ベテラン社員や協力会社の熟練工がヤスリで金型をわずかに削ってつくりだす。
こうしてガンプラは、よりアニメに近い関節の動きを表現できるというわけだ。
高い品質を維持しながら生産コストを抑えるため、工場内では経費削減を徹底している。部品として
使わないランナーの軸部分は、できるだけ細くしてムダを減らした。できあがったランナーは、
バーコードで管理された約1万個のケースに自動的に収納され、人手を介さず所定の棚に運び込まれる。
成形機へ材料を運ぶのも自動操縦だ。
[朝日新聞]2010 年4月19日2時12分
URLリンク(www.asahi.com)
1980年に発売した当時のガンプラ。現在も同じ価格で販売している
URLリンク(www.asahicom.jp)
つづきは>>2-