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「侠(おとこぎ)」遺伝子
生物をオスに、あるいはメスに決定づける遺伝子は、どこにあるのか。
一見、基礎的なこの研究は、オスになる遺伝子「OTOKOGI」の発見から加速した。
2006年のことである。「男気」とは弱いものを助けようとする気性を指す言葉で「侠気(きょうき)」ともいう。
この遺伝子の発見者で命名者でもある野崎准教授は、学園紛争の真っただ中に制作された1968年の
東京大学駒場祭のポスターを印象深く覚えていた。
その絵柄は、当時流行っていた任侠映画を模したもので、男性の背中に入れ墨のように東大のロゴが入っていた。
そのことから東大で発見したオスになる遺伝子をOTOKOGIと命名したのだ。
このOTOKOGI遺伝子は、プレオドリナから取り出すことに成功した。
野崎准教授らは、独自に発見したプレオドリナの新種を使って、オスのプレオドリナをたくさん作り、
性を決める染色体の領域の中からオスを決定する部分を特定したのだ。
この遺伝子はプレオドリナの精子の核の中で働いており、オスに特有のものであることがわかった。
生物がオスになる、まさに性を決める遺伝子の発見である。
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