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かつて、男の子なら一度は夢中になったプラモデル。戦車、スーパーカー、ガンプラ…。流行商品は、
その時代の少年のあこがれを映す鏡だった。だが、遊びの主役はゲーム機などに移り、
少子化もあってプラモ人口は減っているといわれる。
そんな中、注目されるのが、増えつつある女性愛好者。有馬さんは「ガンダムが09年のテレビ放映30周年で
再び注目されたことや、光る石で小物を飾る『デコ』など、もの作りが女性に身近になったことも影響しているのでは」と分析する。
ガンプラの発売元バンダイは09年7月、人の形のプラスチック製本体に、顔写真や洋服のシールをはって楽しむ「ペラモデル」を発売。
着せ替え人形の特徴も併せ持っており、ターゲットは女性やファミリーだ。「プラモデルの面白さを知るきっかけに」と同社。
職業はプラモ作り、という女性も登場した。オオゴシトモエさん(31)。
アニメや工作が好きで高校卒業後、声優を目指し広島市から上京した。
10年前、模型専門誌の企画に参加して始めたプラモに熱中、現在は雑誌などから制作を請け負う「プロモデラー」に。
戦車など正統派も手掛ける一方、ガンプラに光るビーズを張るなど、女性ならではの発想も生かす。
「女性は細かい作業に無心になれるから、プラモ好きになる素地はある」とオオゴシさん。
「男性のように本物そっくりを目指すのもいいし、『かわいい』『きれい』を自由に楽しんでもいい。
講座などで女性がプラモに触れる機会を増やしたい」と意欲的だ。(おわり)