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掛川市の大須賀町商工会が地元産のサトウキビを使って開発したラム酒「ヨコスカ・ラム」が、
地域おこしの材料として期待を集めている。
昨年12月に酒類問屋などを通して発売されたが、PR活動を促進するため同商工会は先月末、
名古屋国税局管内の商工会として初の酒類小売り免許を申請。早ければ免許取得後の6月から、
自ら売り込みに本腰を入れる。(掛川支局・佐野太郎)
同商工会によると、サトウキビ栽培の北限の地(北緯34度)といわれる大須賀地区では、
約200年前から「よこすかしろ」と呼ばれる砂糖が生産され、1950~60年代にいったん途絶えたものの89年に再興。
2008年に組織された新まちづくり実行委員会が中心となって、よこすかしろを原料にしたヨコスカ・ラムを完成させた。
大須賀地区のサトウキビ栽培が、江戸時代に土佐藩から苗が持ち込まれて始まったことや、
掛川城を築いた山内一豊が初代の土佐藩主を務めたことにちなんで、製造を高知県安芸市の「菊水酒造」に依頼。
アルコール度数を、同地区の緯度と同じ“34度”にするなど地域性をふんだんに盛り込んだ。
さらにサトウキビの別名「甘蔗(かんしゃ)」をもじって、「遠州横須賀 甘蔗(=感謝)の酒」と銘打ち、
売り出すことになった。飲み口はウイスキーのようで、お菓子づくりの香り付けや、料理にも利用できる。
ラム酒づくりを始めたことで、高齢化などで減りつつあったサトウキビ生産者も増え、09年度に37トンだった収穫量は、
10年度は100トンを超える見込みという。同商工会の和田哲始さんは「砂糖とラム酒とのダブル展開で販路の拡大を図り、
農商工一体となった地域おこしにつなげたい」と期待を込める。
中日新聞
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画像 大須賀町商工会がPRするラム酒「ヨコスカ・ラム」(左)と砂糖「よこすかしろ」=掛川市内で
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