10/04/13 14:29:20 e3Q/GD0k0
資本主義を根本的に崩壊させる主因となるものとしてラビ・バトラは「富の過剰な集中」と「自由貿易」という
2つの要因を挙げている。
彼は「現在の世界ではごく少数の資産家に富が偏り、その偏った富が世界の金融経済を動かしている。
そして、その一方では明日の生活の糧を得ることもままならない貧しい人たちが数多く存在している。
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│ 富の集中しているごく少数の資産家たちは、自分たちが大量に貯めた金を使おうとせずに、より金持ちにな
│ ろうとするがためにただひたすら貯蓄に励み、消費活動をあまり行わず、その一方で貧しい人たちはもともと
│ お金がないため、無い袖は触れず、消費活動を活発に行うことが出来ない。
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消費活動が鈍化すれば、いくら供給を喚起しても無駄なのである。」と主張している。
現にラビ・バトラによると「現在の日本では1%の資産家が、日本の25%の富を所有し、アメリカでは1%の資産家
がアメリカの40%もの富を独占している。」という。
更にラビ・バトラは「国際間の競争が激しくなると、生産者は競争力をつけるためにコストを下げざるを得ない。
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│ コストを下げるためには人件費、つまり労働者の賃金を低く抑えざるを得なくなる。労働者の賃金を低く抑えれ
│ ば、無い袖は触れないので結局消費活動は鈍化してしまう。消費活動が鈍化すると不況の原因になる。」と述
│ べ、自由貿易に反対の姿勢を示している。
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ラビ・バトラの指摘する通り、資本主義経済は現在、「富の過剰な集中」と「自由貿易」による消費活動の停滞、
すなわち需要と供給のバランスの崩壊のために、終焉の危機にさらされているといっても過言ではないと言え
るであろう。
URLリンク(ja.wikipedia.org)ラビ・バトラ