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人間や社会のあり方を笑いの衣に包んで問いかける作品を多数執筆して「現代の戯作者」と呼ばれ、
一貫して反戦を訴えた小説家・劇作家の井上ひさし(いのうえ・ひさし、本名・廈=ひさし)さんが
9日午後10時22分、肺がんのため神奈川県鎌倉市の自宅で死去した。75歳。葬儀は12日、
近親者だけで行う。喪主は妻ユリさん。
山形県生まれ。上智大在学中から東京・浅草の「フランス座」で演じられる喜劇の台本を書いた。
卒業後、放送作家になり、山元護久さんと共作したNHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」(64~69年)が好評を博した。
戯曲「日本人のへそ」(69年)から活躍の場を舞台へ広げ、喜劇、評伝劇、昭和史ものなどを手掛けた。
72年、「道元の冒険」で岸田国士戯曲賞を受賞。84年には劇団「こまつ座」を旗揚げした。
「薮原検校」「父と暮せば」「ムサシ」など、社会風刺を込めながら温かい目で人間を見つめた作品で観客を魅了した。
小説でも才能を発揮し、72年に「手鎖心中」で直木賞。東北を舞台に国家とは何かを問いかけた
「吉里吉里人」(81年)はベストセラーになり、日本SF大賞などを受賞。86年「腹鼓記」「不忠臣蔵」で吉川英治文学賞。
03~07年、日本ペンクラブ会長。04年に大江健三郎さんらと「九条の会」を結成し、護憲活動にも取り組んだ。
83年から直木賞選考委員を務めた。99年、「東京セブンローズ」などで菊池寛賞。03年、
「太鼓たたいて笛ふいて」などで毎日芸術賞。04年、文化功労者。09年、日本芸術院会員。
09年10月末に肺がんと診断され、入退院を繰り返していた。同年上演の戯曲「組曲虐殺」が最後の発表作品となった。
URLリンク(mainichi.jp)
画像:作家の井上ひさしさん=東京都台東区で2008年4月、長谷川直亮撮影
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★1の時刻 : 2010/04/11(日) 02:34:00
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