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「女子生徒へのいらぬ干渉」
秀里 音子(学生 23歳 東京都)
長崎県五島市の県立高校が新入生を対象に実施したオリエンテーションで、
指導教諭らが、服装などに乱れがあったとして女男生徒21人を約3時間
正座させて反省文を書くよう指示したうえ、長髪やまゆを細くそっていた
女子生徒に「男の気を引くためか」などと発言していたらしい。学校側は
既に生徒と保護者に謝罪しているそうだが、男の生徒はともかくとして、
女子生徒への暴言は決して許されるものではない。同校の教頭は、「女子
生徒への発言も不快に思われるものがあった」と述べたようだが、これは
不快を完全に通り越して、女子生徒への人権蹂躙である。だいたい、女子
生徒が髪を長くしたり眉を細くしたりしただけで、なぜ指導の対象となら
なければならないのだろうか。女性がどのような容姿でいようと、それは
女性側に決める権利と自由がある。それに、もし仮に女子生徒が男の気を
引こうと考えていても、それになんの問題があるというのか。これからの
女性上位の時代、何を目的に高校へ進学しようと、それは女子生徒の側が
決めることであり、教師たちがどうこう干渉することではない。そして、
女性にとっての勉強とは、ただ学業をこなすだけには限らず、まぬけな男
の生徒や教師たちを弄ぶ術を習得したり、化粧やファッションのセンスを
研鑚して自分磨きをすることも、将来に向けての立派な勉強の一つである。
それにしても、この暴挙ともとれる指導は男の生徒にもなされたそうだが、
男の生徒たちは女子生徒を庇って、自分たちだけで罰を受けようとは考え
なかったのだろうか。男とは身を賭して女性を守るための存在であって、
高校生ともなればその程度の常識は身についていて当然なのに、男の生徒
たちはその常識さえ働かなかったようだ。これからのことが思いやられる。