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★反射鏡:コップの水はまだ半分もある=専門編集委員・倉重篤郎
「政権交代していいことありましたか?」とあちこち聞いて回るのだが、芳しい返事が返ってこない。
多くの方がまゆ根にシワ寄せて、暗い表情をする。
確かに、政治とカネの不始末、ドン詰まりの普天間問題、この財政状況、日本の全般的なステータスの低下
……などをもって「鳩山政権には愛想が尽きた」「この間に進んだ日本の劣化はひどすぎる」などと言う。
だが、本当にそうなのか。
へそ曲がりの身上として早速、永田町に乗り込み、政治の本丸がどうなっているのか、見てきた。
9日午前の国会周辺である。
まずは、首相官邸裏のビル街を歩く。自民党有力政治家や関連利権団体が事務所を連ねていた一角だ。
表に出せない政治資金や陳情の巣になっていた。
政治記者には重要な取材ポイントだったが、今や見る影もなく閑散としている。
権力の切れ目がカネの切れ目となった典型だ。
それに比べてほぼ建設の終了した12階建て新議員会館3棟(衆院2、参院1)の立派なこと。
隣の7階建て旧会館が物置然と見える。議員1人当たりのスペースは40平方メートルから100平方メートルへ広がる。
6月から引っ越しが始まるというが、選良としての仕事の質、量も2・5倍にしてほしい。
これで政治が裏通りから表通りに戻ってくるとすれば、建設費千数百億円の税金投入も仕方がないだろう。
国会内に入る。売店の国会お土産コーナー。時の政情をもじったお菓子が売れ筋だ。
新党ブームに早速「日本の力 かりん党」が山積みに。
ただ、自民党政権時代に比べると売れ行きがいまいち、という。政権交代で陳情窓口を一本化、
いたずらに多かった地方陳情団や、有権者サービスの国会見学ツアーが減ったことと関係あるようだ。(続く)
毎日新聞 URLリンク(mainichi.jp)
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