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熊本市植木町の田原坂公園にある「美少年像」が、『血刀』をたびたび折られ、持ち去られている。
最近のケースも含め、“受難”はこの１年余りで３回。９日に補修した市植木総合支所は「西南戦争で尊い
命を落とした若者たちを象徴する像。心無いいたずらはやめてほしい」と訴えている。
美少年像（高さ２・５メートル）は銅製で、旧植木町が１９９０年、ふるさと創生事業で同公園西側入り口
付近に設置した。像の名前は民謡「田原坂」の２番の歌詞『右手に血刀 左手に手綱 馬上ゆたかに美少年』
に由来している。
同支所によると、旧植木町時代の昨年に２度、血刀の刃の部分（長さ６０センチ）が折られて持ち去られた。
このうち一度は額の鉢巻きの一部も折られた。今回の被害は３月下旬以降に発生したとみられ、今月初めに
住民が見つけた。
この日、支所職員により新たな銅製の血刀が接ぎ合わされたが「また壊されるなら、いたちごっこ」と同支所
建設課。公園内で売店を営む女性（６０）も「多くの犠牲者を出した戦跡。悪質ないたずらは許せない」と憤る。
同公園の開園時間は午前８時半～午後７時（サクラやツツジのシーズンの現在は午後９時まで）。ただ、
駐車場のゲートを開閉するだけで、閉園時間帯も人の出入りは可能だ。同支所は県警に夜間パトロールの強化を
要請する方針という。
くまにちコム 2010年04月10日
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▽血刀の刃が折られた美少年像（画像）
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