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前原誠司国土交通相は9日、高速道路の割引などに使う原資の一部を高速道路整備に転用
することにより、2009年10月の補正予算見直しで全面凍結していた4車線化6区間のうち、
関越道上越線の信濃町(長野県)―上越ジャンクション(新潟県)など4区間を整備すると
発表した。近畿自動車道紀勢線の御坊―南紀田辺間の事業は見送られた。
高速道路の料金割引などに充てる利便増進計画では、既に3兆円が手当てされている。
このうち「上限千円」などで使われた5千億円を除く残り2兆5千億円の中から、1兆4千億円
を道路整備に回すとした。建設に回すには道路整備事業財政特別措置法の改正が必要で、
国交省は今国会に改正案を提出している。
整備が見送られたのは近畿自動車道紀勢線のほか、長崎県の九州横断道長崎大分線
(長崎―長崎多良見)で、「事業の効果が不透明」と理由を述べた。
整備を進めるのは4区間以外では、09年4月の国土開発幹線自動車道建設会議で新規整備すると
されていた東京外郭環状道路(関越―東名)、名古屋環状2号線(名古屋西―飛島)、茨城県の
東関東道水戸線(潮来―鉾田)。
■知事「甚だ遺憾」
御坊―南紀田辺間の4車線化が見送られることについて仁坂吉伸知事は「甚だ遺憾。海南から
南紀田辺までは全国でも1、2を争う渋滞区間。整備可能な区間から着手する方が効率が良い。
政府が先にすべきだと考えている有田―御坊間も今年中に(事業着手に必要な)都市計画が
決定する。田辺までの4車線化をできるだけ早く実現できるよう国に訴えていく」と述べた。
田辺市の真砂充敏市長は「見送りは大変残念。御坊―田辺間は当初計画より2倍程度の利用が
ある区間。対面通行による人身事故が多く発生しており、4車線化は住民の悲願。今後も粘り強く
要望を続けたい」と話した。
▽紀伊民報
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