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★自民党消滅カレンダー 支持団体に続き地方県連もサジ投げる
まるで“シルバー新党”と揶揄される「平沼・与謝野新党」だが、「自民党が内部崩
壊する」というメッセージを発信したという点では、一定の役割を果たしたのかもしれ
ない。それほど谷垣自民党は危機感が薄い。世論だけでなく旧来からの支持組織もどん
どん離れているのに気づいていない。自壊→消滅の道をまっしぐらなのだ。
(中略)
評論家の浅川博忠氏がこう言う。
「普通はあれだけ執行部刷新を求める批判が出たら、１週間くらい冷却期間を置いて、
水面下で折衝するものです。売り言葉に買い言葉で、『執行部を変えない』と言ってし
まう。谷垣さんに党内掌握術が著しく欠けていることがはっきりしました」
衆院選大敗以降、自民党の離党者は、５日に離党届を出した園田で８人目。下野した
自民から議員が逃げ出すのは、医師会が親民主に変わったように、旧来の自民支援組織
が民主党の小沢一郎幹事長によってドンドンはがされていることもある。国民に見放さ
れた谷垣自民は坂道を転がり落ちていく。
今後のシナリオはこうだ。７日に自民党は全国幹事長会議を開く。ここで地方県連の
不満が爆発する可能性が囁かれている。すでに熊本県連は５日、党幹事長に舛添要一前
厚労相の就任を求める方針を決めた。７日に提案するという。
「指導力の見えない谷垣さんに対し、地方県連が『これでは参院選は戦えない』とサジ
を投げる会議になるでしょう」（自民党中堅）
それでもＫＹ総裁の谷垣は、現執行部のまま参院選に突入する姿勢を変えない。“谷
垣降ろし”が再燃し、連休前にも党内はグチャグチャになりそうだ。組織が離れ、県連
が崩れ、企業献金も政党助成金も激減。参院選が近づくにつれ、離党者が続き、５、６
月には新党、分党の動きが加速する。
鳩山政権５月危機よりも、自民党が消えてなくなる可能性の方が高くなってきた。
（日刊ゲンダイ2010年4月6日掲載）
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