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★豊田署 犯罪２年連続全国１
●交番２増で防犯強化
豊田署管内に４月、二つの交番が新設された。
豊田市豊栄町１２丁目の「末野原交番」と、同市小坂町１２丁目の「朝日丘交番」。今春、県内の交番新設は５カ所。
名古屋市の港署、春日井署、半田署の各管内に１カ所ずつで複数の新設は珍しい。
背景には豊田署の年間の刑法犯の認知件数が全国で最多という事情がある。
「恥ずかしいけれど知ってもらい、防犯意識を高めて欲しい」と呼びかけている。
末野原交番は豊田東インターから約１・５キロ、朝日丘交番は豊田インターから約３キロ。
人口増や事件事故の増加など必要性が高く、用地も確保できたことから新設されたという。
それぞれ警察官６人が三交代で２４時間警戒するほか、警察官ＯＢが交番相談員として勤務している。
豊田署の管轄は旧豊田市、旧藤岡町、旧小原村とみよし市。
署によると、管内で昨年１年間に認知した窃盗などの刑法犯件数は８０２９件。
全国の警察署の中で２年連続して最多だった。
１１０番通報３万１８８９件も、名古屋市の中署を抜き、２年連続で県内１位という。
同署は、管内人口が約４６万人と大阪府の枚方署（約４８万人）に次いで全国２番目に多いことに加え、
インターチェンジが計８カ所（スマートを含む）と多く、「いろんな地域から入りやすく、逃走もしやすい」と説明する。
トヨタ自動車のおひざ元だけあって、車の保有台数の多さを反映してか、自動車に絡む犯罪が多い。
昨年、ナンバープレートなどを盗む部品狙い（１０３９件）と車内から財布などを盗む
車上狙い（８８６件）を合わせて１９２５件、自動車盗も４０９件あり、いずれも全国最多。
空き巣や事務所荒らしなどの侵入盗１０２７件も全国一だった。
榊原光隆署長は「犯罪認知件数が多いのは恥ずかしいが、防犯の基本は自己防衛なので、住民には知ってもらいたい。
交番の新設により、きめ細かな警戒ができ、犯罪抑止面でプラスになる」と話している。（小渋晴子）
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