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(>>1のつづき)
本来、この作品は国内限定販売のはずだったが、アマゾン上の中古市場を通じて、海外でも
入手が可能なことが発覚したため、09年に海外からの批判が殺到した。これを受けて、
発売元のウェブサイトからは作品紹介が削除され、通販も中止された。そのため、現在では
入手が難しい状態だ。
ところが、このリポートでは、英国のゲーム愛好者が「販売を禁止したとしても、それは絶対に
機能しない。なぜならば、ゲームはネット上でダダでダウンロードできるから」と、ゲームの拡散に
歯止めがかからない現状を指摘している。さらに、女性人権団体「イクォリティ・ナウ」のメンバーが
「ネット上の活動を規制するのは、明らかに非常に困難です。しかし、政府は、この種の極端な
児童ポルノを規制する役割があるはずです。自国内でも、ネット上でもです」と主張。
その上で、日本では児童ポルノ所持の違法化に向けた動きが足踏み状態にあることや、
政府はCNNのカメラや書面での取材に応じなかったことなどを伝えている。専門家の
「ゲームのテーマを規制することは、表現の自由の制限につながる」というコメントを紹介しては
いるものの、総じて日本国内の現状に批判的だ。
これを受けて、リポートの内容が掲載されているCNNのウェブサイトには、「これは気分が悪い。
これはアートでもゲームではない。人間らしさをゆがめるものだ」といった、ゲームを批判
するものや、「爆撃が足らなかったようだ」と、原爆投下を念頭においたと見られる過激な
意見があふれている。
これらの国外からの批判に対して、発売元の「イリュージョン」では、「残念ながら、弊社製品は
自主規制により、日本国内在住の18歳以上の方にのみ販売しており、国外での販売、および
サポートはしておりません。日本国内で購入し、日本国内でプレイされた時に限り、弊社の
正式なサポートを受ける事ができます」との但し書きをウェブサイトに日英2カ国語で掲載して
いるのみで、事実上国外に対する説明を拒んでいる。メディアの取材にも応じていない。(以上)