10/04/01 07:02:22 0
(>>1の続き)
きのうの党首討論で谷垣氏は、いろいろな問題を引き起こし、混乱を生んでいる真の原因は、
「首相の言葉」そのものにあるのではないかと述べた。的を射た指摘である。
好例が米軍普天間飛行場の移設問題だ。首相は3月中に政府案をまとめることを「お約束する」と
述べてきた。だが、3月末が近づくと「法的に決まっているわけじゃありません」などと言い訳し、
「1日、2日ずれることが大きな話ではない」と言い放つに至った。「綸言(りんげん)汗の如(ごと)し」
という言葉をご存じないのだろうか。
これでは、5月末までに「命がけで」決着させると聞かされても、有権者は鼻白むしかない。
この問題では、首相は「腹案」なるものがすでにあることを明かし、「考え方は一つだ」と語った。
しかし、岡田克也外相は現時点で一案に絞るのは「ありえない」と述べたばかりだ。二人は口をきかない
間柄なのか。
改めて指摘するのは残念だが、首相はともかく言葉をもっと大事にするべきである。自分の発言が
どういう政治的意味を持つか、無頓着すぎる。
最高指導者として政策の方向性を定め、責任ある言葉で政権内を調整し、引っぱっていく。そんな首相の
資質への期待が擦り切れかかっている。
-おわり-