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【兵庫】兵庫県は在日外国籍の無年金高齢者への福祉給付金1万5700円(月額)に1200円上乗せし、
1万6900円とした10年度予算案を18日、本会議で可決した。この結果、県内各市の実施額と合わせた
支給額は3万3800円となり、初めて日本人に支給されている老齢福祉年金と同等の支給額となった。
県が市と共同して外国籍無年金高齢者への福祉給付金を日本人の老齢福祉年金並みに引き上げるための
制度を新設したのは98年度だった。この間、各市が相次いで2分の1相当の水準を実現してきたのに対し、
県だけは予算措置が遅れていた。市民団体と連携しながら県と市に完全実施を求めてきた
民団兵庫本部(車得龍団長)は、この兵庫方式が全国に広がっていくことを期待している。
■重度障害者はいまだに格差
老齢福祉年金は61年の国民年金発足当時、
すでに高齢で拠出年金を受けるための受給資格期間を満たせない日本人に支給されている。
金額は年間40万5800円。
民団では長らく「せめて老齢福祉年金並みに」と訴えてきた経緯がある。
一方、重度障害者では10年度から月額給付金を2400円引き上げて3万3800円としたが、
各市が支給している障害基礎年金1級の2分の1相当額を加算しても、
日本人の障害者福祉給付金8万2518円にはわずかに及ばない。
(2010.3.31 民団新聞)
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