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【ワシントン斉藤信宏】ビルサック米農務長官は３０日、４月５日からの日本訪問を前に記者会見し、
米国産牛肉の輸入制限について「訪日の最大の目標は日本に市場開放を求めることだ」と強調。
赤松広隆農林水産相との会談で、輸入制限の撤廃を求めていく姿勢を鮮明にした。
日本では、牛海綿状脳症（ＢＳＥ）リスクを理由に、米国産牛肉の輸入を「生後２０カ月以下」に制限しているが、
米国側は「生後３０カ月未満」への制限緩和などを求めてきた。
ビルサック長官は「市場開放は、米国の畜産農家だけでなく、日本の消費者にとっても
牛肉価格の低下など大きなメリットを生む」と述べ、日本政府に譲歩を求めていく考えを示した。
米国は、オバマ大統領が発表した「輸出倍増計画」に基づき、国務、財務、商務長官らをメンバーとする
「輸出促進閣僚会議」を創設。ビルサック長官もメンバーに加わっており、官民一体となっての
米国製品の売り込みに力を入れている。牛肉の輸入制限については米議会が制限撤廃を
求める決議案を発表するなど、議会からも市場開放への圧力が強まっている。
3月31日11時37分配信 毎日新聞
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