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中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、警察庁は27日、中国公安省からの情報として、逮捕された製造元「天洋食品」
(中国・河北省)の臨時工・呂月庭容疑者(36)の周辺から2本の注射器が押収され、日本で中毒を起こした製品に
混入していたのと同じ有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出されたことを発表した。
中国公安省は、天洋食品の食堂の管理人をしていた呂容疑者が容疑を認めているとした上で、動機について
「長期間、臨時工として勤務しても正社員にしてもらえなかった」と供述したと説明しているという。
事件を巡っては、2008年1月に千葉、兵庫両県での被害が発覚した後、河北省でも、同年6月に同じ
中毒被害が発生していたことが判明している。警察庁は、呂容疑者がどちらの事件で逮捕されたのかは
「現段階では不明」としているが、外務省によると、中国側は容疑者が日本での中毒事件に
かかわったことも伝えてきており、今後、「日本側が希望すれば共同捜査を行う用意がある」とも連絡してきたという。
警察庁に呂容疑者逮捕の連絡が入ったのは27日午前0時。中国公安省は、
「2本の注射器は下水道に捨てられていた」としているが、下水道がどの場所に
あったのかなどは明らかにしていないという。呂容疑者の単独犯行かどうかについても、
警察庁は「現段階ではわからない」としている。
日中両国の間では犯罪人引き渡し条約が結ばれていないため、警察庁は呂容疑者が
日本側の事件に関与していた場合、代理処罰の要請を検討する方針。また、2本の
注射器から検出されたメタミドホスが、千葉、兵庫両県で被害が出たギョーザから
検出された成分と一致するかどうか確認するため、捜査幹部の派遣も検討している。
(2010年3月27日11時50分 読売新聞)「正社員になれず」毒ギョーザ事件、動機供述
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