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○農政連、自民支援せず 参院比例区、40年来の方針転換
農協グループの政治団体、全国農政連は今夏の参院選比例区に組織内候補を擁立せず、自主投票にする方針を
固めた。23日の総会で正式決定する。農協グループは40年前から比例区(当初は全国区)に自民党から候補者を
擁立してきたが、政権交代で方針転換した。屈指の集票力を誇った組織の撤退は、自民党にとって痛手となる。
自民党は全国農協青年組織協議会(全青協)元会長の門伝英慈氏を公認し、全国農政連に組織内候補として
推薦するよう要請。民主党も元全青協会長の藤木眞也氏に立候補を打診し、全国農政連に推薦するよう求めていた。
一方、農協グループは政権交代を受けて昨年10月、「すべての政党に農家組合員の声を主張する」とした決議を
採択、「全方位外交」に転換した。このため全国農政連は門伝、藤木両氏をそろって推薦することも視野に入れて
いたが、それぞれの地元にも反対が強く、見送ることにした。門伝氏は推薦なしでも立候補する方向だ。全国
農政連の幹部は「政治情勢が混迷しており、自主投票にする。組織が分かれて戦うことも避けたい」と説明している。
参院選選挙区での対応は全国農政連では決めず、都道府県農政連の判断に委ねる。
農協グループは1971年の参院選全国区で、自民公認の桧垣徳太郎・元農林事務次官を組織を挙げて支援。
それ以降、農水省幹部らと水面下で協議して全国区・比例区の候補者を選び、組織内候補として擁立してきた。
得票が100万票を超えた時代もあったが、04年には日出英輔・元農水省局長が12万票で落選。07年に全国
農業協同組合中央会専務理事だった山田俊男氏を擁立し、45万票で当選させた。
政権交代を受けて、自民党支持だった業界団体の離反が相次いでおり、日本歯科医師連盟や全国土地改良
政治連盟は、自民党公認だった参院選比例区の組織内候補擁立を撤回。日本医師会の政治団体、日本医師
連盟も自民党支持を撤回した。
□ソース:朝日新聞
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