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長引く不況の影響で、多くの企業がベースアップ要求を見送った今春闘。日本郵政グループ会社や
流通・外食産業の組合は、厳しい雇用環境にさらされているパートや契約など非正規社員に重点を
置いている。
「生活できるだけの賃金を払え」‐。早朝、シュプレヒコールの声が響く。郵政産業労働組合
(郵産労)の約100人がこのほど、神戸市中央区の神戸中央郵便局前で1時間のストライキを
打った。非正規社員が全国で約20万人以上とされる日本郵政グループ会社。同労組の神戸中央支部
でも、組合員約120人の半数以上が非正規社員だ。
春闘では正社員の賃上げと同時に、最低780円の非正規社員の時給を1000円に引き上げる
ことや正社員化を要求。8年間勤務する非正規の女性(53)=同市垂水区=は「職員と同じ仕事を
しても手取りは月10万円。若い人は、昼はパンと水で済まし、結婚もできない」と話し、日本
郵政が非正規社員10万人を正社員にするとしていることには「必ず実現させて」と力を込めた。
流通・外食産業などの組合でつくるUIゼンセン同盟も、約300労組のうち半数がパートなど
短時間勤務者の時間給改善を要求した。
兵庫県支部では組合員の56%がパートといい、各労組は組織率向上とともに、時給当たり
7~20円の値上げ実現に力を注ぐ。同支部は「製造業と異なり、流通・外食産業にとってパート
従業員は戦力そのもの」と話している。
神戸新聞 2010/03/22 10:31
URLリンク(www.kobe-np.co.jp)
▽非正規労働者の待遇改善を重点に闘う郵産労神戸中央支部(画像)
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