10/03/22 18:30:19 0
やや古くなるが、1月下旬、東京都内で開かれた自民党大会の終了後のことだ。
ホテル玄関のタクシー乗り場で行列を作る一般客を横目に、車を呼び出す係員のアナ
ウンスに続いて黒塗りの高級車が車寄せに到着すると、若手議員を乗せて会場を後にし
た。
与党時代ならともかく、恵まれた議員なのか、まだ自民党も余裕があるのか。一般党
員の目にどう映ったかが気になった。
鳩山邦夫元総務相の離党問題で揺れる自民党で、谷垣禎一総裁ら執行部は求心力低下
よりも深刻な悩みを抱えている。野党転落によって一気に表面化した党の財政危機への
対応だ。
衆院選での議席激減に伴って政党交付金は大幅に減り、企業献金への関与廃止を決め
た日本経団連の方針転換は収入減に追い打ちをかけようとしている。
鳩山由紀夫首相の偽装献金の釈明にもあったが、企業献金を穴埋めするため個人献金
を増やそうにも、簡単ではない。
国会では企業・団体献金の廃止問題について与野党協議が始まろうとしている。資本
主義経済を守り、企業の社会的存在を認めてきた観点から、自民党は直ちに「企業献金
=悪」という立場をとるわけにはいくまい。
だが、野党に転落した自民党にとって、従来と同様に企業献金に依存しようとするの
も現実的ではなかろう。
(続く)
■ソース(産経新聞)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)