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サークルなどを装い、若者を巧みに取り込むカルト集団の被害から学生を守ろうと、各地の大学が連携を深めている。
インターネット上で情報交換するネットワークへの参加大学は、発足した昨年3月の34校から1年間で79校に拡大。
勧誘手口や学生の入信状況などの情報を共有し、被害の予防に取り組んでいる。
「全国カルト対策大学ネットワーク」は、宗教学者やオウム真理教の実態に詳しい弁護士、
マインドコントロールの専門家らの呼び掛けで発足した。恵泉女学園大の川島堅二教授(宗教学)によると、
きっかけは4年前に若い女性の性的被害が発覚した韓国のカルト集団「摂理」の問題で、
大学の学生課職員や心理カウンセラーらがメーリングリストに登録している。
これまでに、サークル勧誘時には「腕章を着用させる」「特別相談所を設置する」などの対策例が寄せられた。
宗教サークルを禁止する大学がある一方で、「信教の自由があり、対応に苦慮する」との悩みもあった。
大学生を狙うカルトは複数あるとされ、サークル名や活動場所、参加者の所属大学などの情報を共有。
信者が学生の相談担当の職員になっていたケースなども報告された。(2010/03/21-19:17)
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