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「健全な経済は供給と需要のバランスを必要とする。供給=需要。このバランスが失われると、高い
失業率や高いインフレを引き起こす。供給の主要な源泉は労働生産性であり、需要の主要な源泉は
賃金ないしは購買能力である。
生産性が上がり、賃金が上がり、消費が増大して、投資が拡大する。この投資と生産性の拡大によっ
て、供給が増大する。故に、経済バランスを維持するためには、需要も比例して増大しなくてならない。
つまり、生産性に比例して、実質賃金が増大しなくてならない。」と述べており、この経済の根本を無視
して、借金経済を作ったのがグリーンスパンであると指摘し、彼を厳しく批判している。
資本主義経済崩壊後に誕生する経済社会システム、とラビ・バトラが予測している「プラウト主義経済」
とは、大まかに言えば均衡貿易、賃金格差の縮小、均衡財政、自国産業保護、終身雇用、環境保護、
銀行規制などによる所得格差の少ない安定した共存共栄の社会のことを指す。
彼は昭和30年代中盤頃~昭和40年代頃の日本社会がプラウト主義経済に最も近い理想的な社会だ
ったと述べており、当時一億総中流社会を実現していた日本を絶賛している。
彼は数々の著書で「必ずやプラウト主義経済は過去に一億総中流社会を実現していた日本から始ま
るだろう。」と述べており、彼の決まり文句とも言える「光は極東の日本から」というフレーズは日本か
らプラウト主義経済の胎動が始まることを示唆した表現とも言えるであろう。
URLリンク(ja.wikipedia.org)ラビ・バトラ