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広島市内の各大学が、新入生の「しつけ」に力を入れている。今春も入学式後にある
オリエンテーションで、駐輪の仕方や道路の歩き方など基本的な生活ルールを丁寧に教える。
背景には、学生気質の変容にくわえ、学生獲得競争の激化でイメージアップの必要に迫られる
大学側の事情も垣間見える。
▽「地域の目」意識
広島経済大(広島市安佐南区)は、4月2、3日にオリエンテーションを開く。施設利用や
課題提出の説明と並んで時間を割くのが生活指導である。
「友人宅を訪れる場合、近隣の駐輪場に無断駐輪しない」「夜遅くまで騒がない」
「夜間の一人歩きは気をつける」―などと注意を促す。今年は朝食を食べるように呼び掛ける
指導も取り入れる。
オリエンテーションを企画する学生課の小川哲也係長(37)は「地域住民から小学生でも
できることが、大学生になぜできない、という内容の苦情が多く寄せられる」と説明。
「周囲のことに配慮できる人材を育てたい」と話す。
広島女学院大(東区)は通学路が狭いため、特に交通ルールを教え込む。「自転車のスピード
を出し過ぎない」「横に広がって歩かない」―と指導は細かな点に及ぶ。
大学側は「地域の目」を強く意識する。小田長(たけし)学生課長(61)は「少子化に伴い
志願者数が減っている。選ばれる学校になるため、イメージ低下にならないよう新入生の指導は
欠かせない」と話す。
広島修道大(安佐南区)は生活指導に加え、若者に広がる薬物汚染について取り上げる。
総合企画課渡谷真一課長補佐(50)は「大学生になり生活環境が乱れやすい。大人としての
ルールを身につけさせたい」と話している。
▽中国新聞
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