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沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題で、政府は17日、移設候補地として、同県名護市などに
ある米軍キャンプ・シュワブ陸上部と、同県うるま市の米軍ホワイトビーチ沖を埋め立てる二つの案
を米側に提示し、交渉に臨む方針を固めた。
複数の政府関係者が明らかにした。早ければ、月末に予定される日米外相会談で伝える見通しだ。
鳩山政権は昨年、日米が2006年に合意したシュワブ沿岸部(名護市辺野古)への移設を白紙に戻し、
「沖縄県民の負担軽減を図る」としたが、結局、沖縄県内での移設案しか見いだせなかった。「県外・
国外移設」論が高まる沖縄や社民党の反発は必至だ。米側も現行案が「唯一実現可能」だとの姿勢を
崩していない。政府案は両案とも実現が困難視されており、鳩山首相が自ら期限に掲げる5月末に
政治責任を問われる可能性もある。
シュワブ陸上部案は
〈1〉500メートル級の短い滑走路かヘリ離着陸帯を建設し、普天間飛行場の機能を徳之島(鹿児島県)
や馬毛(まげ)島(同)などに分散移転する
〈2〉1500メートル級の滑走路を建設する
―計画が軸だ。北沢防衛相らが「現行案に地理的に近く、米側の理解を得やすい」と見ている。
沖縄本島中部の勝連(かつれん)半島にある米海軍基地ホワイトビーチの沖合を埋め立てる案は
〈1〉同基地と近隣の津堅(つけん)島の間の埋め立て
〈2〉同半島沖にある宮城島と浮原(うきばる)島・南浮原島の間の埋め立て
―の2案が浮上している。この海域は比較的浅いなどの理由から、平野官房長官が関心を寄せている。
(>>2-以降に続く)
▽読売新聞
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