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【ニューヨーク=丸石伸一】トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」が、
米カリフォルニア州で今月8日に「暴走した」とされる問題は、
運転者の「狂言」である可能性が出てきた。ただ、トヨタはプリウスをはじめトヨタ車全体の調査を続けており、
電子制御の欠陥の有無などを断定するには、まだ時間がかかる見込みだ。
「(運転していた男性が説明した)状況と、調査結果は著しく矛盾する」。トヨタの米販売子会社の広報責任者、
マイク・マイケルズ氏は15日、カリフォルニア州サンディエゴで開いた記者会見でこう説明した。
「暴走」はサンディエゴの高速道で起きた。男性は「ブレーキがきかず、停車できなかった」などと説明。
しかしトヨタの調査によると、エンジンやブレーキの制御システムに残されていた記録から、
アクセルとブレーキを何度も交互に踏んでいたことが分かったという。
速度を調節しながら暴走を演出していた可能性があり、一部の米メディアは男性の「狂言」を示唆している。
同じ型のプリウスは昨年11月、アクセルペダルがフロアマットに引っかかる不具合により、
ペダルを短くするなどのリコール(回収・無償修理)が発表されている。男性はトヨタの販売店に行ったが、
部品がなかったため改修は行われていなかった。
朝日新聞
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