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★ネット書き込みでの名誉毀損めぐり最高裁が初判断 有罪判決確定
・ラーメンチェーン店の運営会社が「カルト集団」と関係があるかのような書き込みを
インターネットのホームページ(HP)に掲載し、名誉を傷付けたとして、名誉棄損罪に
問われた会社員、橋爪研吾被告(38)上告審で、最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)は、
橋爪被告側の上告を棄却する決定をした。1審東京地裁の無罪判決を破棄、罰金30万円の
逆転有罪とした2審東京高裁判決が確定する。決定は15日付。
ネットの書き込みで名誉棄損が成立するかどうかについて、最高裁が判断を示したのは初めて。
同小法廷は「個人がネットに掲載したからといって、閲覧者が信頼性の低い情報と
受け取るとは限らず、ほかの表現手段と区別して考える根拠はない」と指摘。その上で、
「不特定多数が瞬時に閲覧でき、名誉棄損の被害が深刻になり得る。ネット上での反論で
被害回復が図られる保証もない。ネットだからといって、より緩やかな要件で同罪の成立を
否定すべきではない」と結論づけた。
1審は「ネットは利用者が自由に反論でき、情報の信頼性も低い。故意のうそや、可能な
事実確認をしなかった場合に名誉棄損罪が成立する」との基準を示し、無罪とした。
しかし、2審は「ネットで真実ではない書き込みをされた場合、被害は深刻になる。ネットは
今後も拡大の一途をたどると思われ、信頼度の向上が要請される」などとして、名誉棄損を
認めた。
判決によると、橋爪被告は平成14年、自らのHPにラーメンチェーン店の運営会社を
「カルト団体が母体」などと中傷する書き込みを行った。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)