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★「死刑廃止派」千葉法相、半年で執行ゼロ
・鳩山内閣では、「死刑廃止を推進する議員連盟(廃止議連)」のメンバーだった千葉景子氏が
法相に就任し、死刑制度に注目が集まったが、昨年9月の就任以来、執行は一度もない。
自公政権下の昨年7月、森英介前法相時代に執行されたのが最後で、現在の死刑確定者は
109人に上る。法務省によると、年末時点での未執行者数として過去最多だったのは、
2007年末の107人で、現在はこれを上回っている状態だ。
千葉法相は昨年9月16日の就任記者会見で、死刑執行について「法相という職責を踏まえ
ながら慎重に考えていきたい」と発言。内閣府の世論調査で死刑容認派が過去最高の85・6%に
上ったことに触れた今年2月9日の記者会見では、「非常に高い数字で重く受け止めたい」と
しながら、「一つの世論調査だけですべての世論を表しているのかどうかは、もう少し慎重に
考える必要もあろうかと思う」と述べた。
昨年5月に始まった裁判員制度の対象には、最高刑が死刑の事件が含まれている。死刑制度の
存続の是非について、千葉法相は「国民的な議論を起こしたい」と繰り返しているが、省内で
研究会を発足させるなどの具体的な動きは何も起こしていない。
国民が死刑制度について考えるための情報提供も進んでいない。刑場の公開はもちろん、
死刑執行状況についての文書の情報公開を請求しても、執行の様子がわかるような記述は
すべて黒塗りされている。
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