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・米軍普天間飛行場移設問題で、鳩山由紀夫首相が、鹿児島県本土と沖縄本島の間にある
鹿児島県「徳之島」を移設先として本格検討するよう防衛省などに指示したことが15日分かった。
政府・与党内では米軍キャンプ・シュワブ陸上案を軸に移設先の検討が進んでいるが、首相は
県外移設を重視しており、「徳之島案」が有力となる可能性がある。
複数の政府・与党関係者が明らかにした。鳩山首相は「腹案」として平野博文官房長官に
徳之島を本格的に検討するよう指示。須川清司内閣官房専門調査員に現地を視察させたほか、
地元自治体側との接触にも入った。2月下旬には首相は改めて「徳之島案」検討を継続
するよう指示。徳之島に基地を設けた場合に、自衛隊と米軍の共同使用が可能かどうかを
検討するよう防衛省に求めた。
この時期は、社民、国民新両党が沖縄基地問題検討委員会(委員長・平野氏)に各党の
移設案を提出する直前。社民党は米領グアム島など国外移転案、国民新党はシュワブ陸上案
など県内移転案を提示する方向だっため「首相はいずれの案でも米国、沖縄双方の理解を
得るのは難しいと判断し、徳之島案を官邸主導で検討するよう動いた」(政府関係者)という。
「徳之島」案では、島の北西部にある2千メートル級の滑走路を持つ徳之島空港(鹿児島県
天城町)の拡張のほか、旧日本軍が利用した飛行場の再整備、周辺地域での基地関連
施設建設などが検討されている。
また、普天間飛行場の危険性除去を急ぐ観点から、移転に先立ち米軍訓練を沖縄県の
キャンプ・ハンセンや伊江島のほか、暫定的に▽海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県)
▽航空自衛隊新田原基地(宮崎県)など九州地域の自衛隊基地に分散移転し、段階的に
拠点を徳之島に移転することも検討されている。
政府内では平野氏を中心にシュワブ内に滑走路を建設する「陸上案」や米軍ホワイトビーチと
沖合の津堅島の間を埋め立てる案が検討されている。
だが、「すでに報道されている両案では地元の反発が強く、まとめるのは容易ではない」
(官邸筋)のが現状で、徳之島案が新たな有力案として浮上してくる可能性がある。(抜粋)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)