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奈良県大淀町立大淀病院で06年8月、同県五條市の高崎実香さん(当時32歳)が
分娩(ぶんべん)中に意識不明となり、19病院に受け入れを断られた末に死亡した問題を
巡る訴訟で、遺族側は15日、町と産科医に求めた賠償請求を棄却した今月1日の大阪地裁判決
について、控訴しないことを決めた。
大阪地裁判決などによると、分娩のため大淀病院に入院していた実香さんは、06年8月8日
午前0時ごろ頭痛を訴え、間もなく意識不明となった。19病院に受け入れを断られ、
午前5時47分、約60キロ離れた国立循環器病センター(大阪府吹田市)へ搬送。実香さんは
長男奏太ちゃん(3)を出産したが、同月16日に死亡した。判決は「救命の可能性は極めて
低かった」などとして、遺族側の請求を退けた。
▽毎日新聞
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