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かつてのラブコメの主人公であったヘタレ男子達は、モテ無いなりに一生懸命努力をする姿が愛らしく、男性は共感をし、
女性は母性本能をくすぐられた。それに比べて、幸世は女の子から飲みや旅行に誘われるなど、
それなりにモテているのに「どうせ俺なんかダメだろう」と一歩を踏み出せず恋のチャンスを逃してしまうのだ。
「アクションを起こすのは全部女性から。自分の間違いに気付いた時には、女の子には別の相手が…」という間の悪さと、
その後に「女はよく分からない」と自己完結してしまう所もイライラさせる。
また、ライターの望さん(仮名/32歳)は「『モテキ』自体というより、『モテキ』を読んで喜んでいる男性がムカつきますね」と話す。
「登場する女の子の誰が良いとか、自分の経験と似てるとか嬉しそうに話す男性が最近多いんですよ。
あの漫画は言わば男にとっての“ファンタジー”。世の男性がこんなに受身になられたら困ります」と
「モテキ」に影響される男性が増加している事を嘆いた。
確かに、自分から恋のアクションをしないことを正当化して、「モテキ」に出てくるような「美人で積極的な女性が良い」
などと話す男性達の姿を見れば、現実世界を生きる独女達は閉口する事だろう。
ところで、筆者が驚いたのは、著者の久保ミツロウさんが女性だということ。「いかに幸せが指の隙間から砂のように
零れ落ちるかを描いた」と、久保さんが話しているように、世の男性陣は「モテキ」に夢を見るのでは無く、
「モテキ」で現実を知ることが必要では無いかと思うのだが。
独女達も「モテキ」を読んで、いかに男性が受身で一押しを女性に求めているかを知ってほしい。
「気になる人といい感じだけど前に進めない…」と悩んでいる人は、
もしかして相手が幸世の様に“ネオ・ヘタレ男子”だからかもしれない。(おわり)