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・厳しい雇用環境の逆風に就職を目指す大学生らがあえいでいる。過去最低を記録した大学生の就職内定率。
大阪学生職業センターには12日、
多くの学生が訪れた。飲食業界への就職を考えている箕面市の私立大4年の男子学生(24)は昨秋から週1回の
ペースで足を運ぶ。約40社の採用試験を受けたが、内定は出ていない。
「仲間の就職先が決まる中、取り残されたようで焦る」と沈痛な面持ち。同センターからは「バイトからの社員登用」を
提案されたといい、卒業式を前にバイト先を探し始めた。
大阪観光大4年の女子学生(21)=堺市=は「不況を理由に不向きな仕事に就けば、辞めてしまうかもしれない。
仕事が見つかる保証がなく苦しいが、本当にやりたい仕事を探す」と気丈に話す。
採用環境が好転の兆しを見せない中、就職活動は長期化。奈良に住む私立大4年の男子学生(22)は3年の
秋から取り組んだ就活を今も続ける。4年になり、東京の商社など約50社を志願したが、企業側が採用中止を
発表したり、説明会で「採用を減らす」と言われたりすることが増えた。
アルバイトでためた約20万円を切り崩し交通費を工面する状態が続く。
「就活を楽観的に考え過ぎていた」。早稲田大4年の男子学生(22)は自戒を込めて振り返る。大手商社と
金融機関に絞り約20社の採用試験を受けたがすべて不合格。昨年5月に留年を決めた。
採用意欲の冷え込みを大学側も深刻に受け止めている。例年就職率が9割を超える松山大(松山市)の
今春卒業予定の学生の内定率は例年を下回る見込み。愛媛県内の出身者が約7割を占め、地元志向が強い。
ある地元企業の説明会には前年の3倍申し込みがあったといい、「県外企業も視野に入れるよう指導している」と話す。
龍谷大(京都市)キャリア開発部の橋本正義事務部長は「中小企業からも求人は寄せられるが、学生側が自分の
興味のある仕事だけに固執し、関心を向けようとしない」と指摘。「就活が本格化した2008年秋のリーマン・ショック
以降も『まだ大丈夫』と甘く受け止めていた学生も目立った」と話す。 (一部略)
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