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★石原都政 ピンボケ条例改正
石原都政はトチ狂っているとしか思えない。トンデモない条例改正が行われようとし
ている。
(中略)
「今月18日に総務委員会で審議、19日に同委員会で採決されます。30日には本会
議で採決。可決されれば、10日1日から施行になります」(都青少年治安対策本部)
仮にキャラクター設定が成年でも、制服などの服装や持ち物が未成年を想起させたら
アウト。「非実在青少年」による性行為などを描いたとして、不健全図書に指定される
可能性がある。
「改正案の条文は問題だらけです。規制対象となる表現物の範囲が極めて不明確で、青
少年や性をテーマにした作品はすべて該当しかねない。つまり、都が恣意(しい)的に
判断できるのです。ひいては成人の知る権利や表現の自由まで阻害することになり、思
想統制に近い。青少年健全育成条例の趣旨を逸脱しています。表現にタブーがなかった
からこそ、世界に類を見ないくらい日本のコンテンツ産業は発達してきたのに、自由な
発想と表現の場をも奪うことになる。これは都民だけの問題ではありません。出版社や
IT企業が集中する東京都で規制をかければ、その影響は全国に及びます」(表現の規
制問題に詳しい山口貴士弁護士)
青少年の保護・育成というならば、成人向けマンガやゲームの販売における年齢確認
の徹底を強化すればいいだけの話だ。表現する側を取り締まるのは筋違い。とても正気
の沙汰ではない。
(日刊ゲンダイ2010年3月11日掲載)
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