10/03/13 13:51:35 0
(>>1のつづき)
また、弁護士の久保利英明氏が「自己決定権がないこの国は民主国家ではない。別姓が
だめなら、仮に亀井静香という人がいて、荒川静香という人と結婚したらどうするんですか」、
評論家の樋口恵子氏が「企業の吸収合併を見ても太陽神戸三井だの三菱東京UFJだの、
みんな名前を残そうとする。いかに女性は男性の家に吸収合併されてきたことか」などと
ユーモアを交えて話すと会場は沸いた。泉徳治元最高裁判事や野中広務元議員、古賀伸明
連合会長など、各界からの応援メッセージも読み上げられ、改正実現のアピールが採択
されて閉会。集会後、金澄道子・日弁連両性の平等に関する委員会委員長は「次期国会に
見送りという報道もあって気落ちしていたが、頑張らねばと元気が出た。集会は議員に
働きかけるきっかけにもなる」と活動の意欲を見せた。
しかし閣僚の亀井静香氏が選択的夫婦別姓に強硬に反対している現況では閣議決定が
できない。小宮山議員は「長男長女のカップルでお互いに家族の名前を残せないために
結婚できない人もいる、と亀井議員に言っても、いまの若い人はそんなこと気にしないよ、
と言われる。では実例を連れてきます、と言ったのですが」と理解を求める苦労をにじませる。
国民新党だけでなく、民主党議員の中にも反対派は相当数おり、採決の党議拘束をはずせと
いう声もある。これには「与党で政府提出した法案に反対するなどとんでもない。改正案を
提出してきた党の歴史を勉強してから言え、と言いたい」と憤る推進派の議員もいる。
また「賛成反対双方の意見を聞いて」の勉強会も行なわれ、坂本洋子・民法改正情報
ネットワーク共同代表は「一九九七年から改正案を提出してきた党なのに、今頃、何を勉強
するのか」と苦笑しつつも説明に赴いた。ただ、「もし実現しなければ公約違反。今後の対応を
考える」と視線は厳しい。
政策集で民法改正を謳う民主党の政権で改正しなければ、確かに公約違反だ。与野党合意の
法案提出期限が一二日に迫り、千葉景子法務大臣は期限にこだわらず提出をめざす意志を
表明したものの、厳しい情勢には変わりない。高まった期待ゆえに実現できなければ失望も
大きい。今、民主党に実現力があるか否かが試されている。(以上)