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「兄が子分を養うためにお金が大変いる」と母親から電話で聞いた―。鳩山由紀夫首相の政治資金疑惑
をめぐり、弟の自民党・鳩山邦夫元総務相の発言が波紋をよんでいます。母親から提供された12億円を
超す資金の一部を民主党議員に配っていたのでは、という国会での追及に首相は「まったく知らない」と
否定しました。しかし、首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」(友政懇)の政治資金収支報告書をみると、
同党議員らに100万円単位でばらまいている実態が明らかになりました。
直近3年分の収支報告書によると、選挙のなかった2006年には、民主党議員への「寄付」は
ありません。参院選のあった07年と、福田康夫首相が政権を放り出し、麻生太郎新首相のもとで
解散・総選挙がとりざたされていた08年に、計21人の民主党議員の政治団体や政党支部に
計5500万円の寄付をしていました。(表参照)
■平野氏へ1000万円
受け取っていたのは、官房長官に抜てきされた平野博文氏(大阪11区)の1000万円、首相の元秘書
で初当選した初鹿明博衆院議員(東京16区)の600万円など、側近が目立ちます。
また、海江田万里選挙対策委員長代理(東京1区)、中野寛成元衆院副議長(大阪8区)ら当時、
落選中だった政治家が14人もいます。
文字通り、「子分を養う」ためだったといえます。
たとえば、民主党税調会長も務め、落選中だった五十嵐文彦衆院議員(埼玉9区)の資金管理団体
「風山会」は、08年の収入が102万円で、内訳は友政懇の寄付100万円にたいし、民主党本部からの
寄付はわずか2万円でした。
(>>2-以降に続く)
▽しんぶん赤旗
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