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「ようやく君の姿を見ることができました」。17人が死傷した東京・秋葉原の連続殺傷事件で殺人罪
などに問われている元派遣社員加藤智大被告(27)=青森市出身=から謝罪の手紙を受け取った
被害者の元タクシー運転手湯浅洋さん(56)が10日、2通目の返信を被告に出した。
倒れた人を助けようとして背中を刺された湯浅さんは、11日の東京地裁の第5回公判に出廷、
被害状況やその後の生活を証言する。
加藤被告から謝罪の手紙が届いたのは昨年11月。「罪は万死に値するが、どうせ死刑だと開き直る
のではなく、すべてを説明したい」とつづられていた。湯浅さんは10日後に「もっと君を見せて」と
返事を送り、ことし1月末から始まった公判はほぼ傍聴している。
2通目の手紙は便せん4枚。「ようやく君の姿を見ることができました。意外と小柄で少しやつれて
いるのかなと思いました」と書きだされている。
その上で、初公判で加藤被告が「どうして事件を起こしたか明らかにする」と話したことに触れ、
「(謝罪の)手紙が偽りでなかったと私に確信させてくれた」と評価。2月の第3回公判で証言した
目撃者がいまだに強い不安感を抱いていることは「私もあの日を思い出し、何ともしがたい感情を
覚えた」と率直な気持ちをつづった。
また、加藤被告と同世代の若者らと事件を考えるイベントに参加したことも報告。「事件の悲惨さを
多くの人に伝えて考えてもらい、二度とこのような事件が起こらない社会になるよう活動すること」
と決意を伝え、手紙のやりとりを通じて「協力してください」と結んだ。
湯浅さんは「イベントで会った若者は、ネットの世界に没頭した加藤被告を『分からなくはない』と
話していたが、彼らは(犯行の)アクセルは踏まない。その違いは何か。もっと被告を知りたい」と
話す。
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