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民主党の小沢一郎幹事長と関係の深い政治団体「改革フォーラム21」が平成7~19年の間、
4億円超にのぼる繰越金を「現金」で管理していた疑惑が10日、表面化した。政治団体の
繰越金をめぐっては、自民党旧橋本派の政治団体「平成研究会」が15年の政治資金収支報告書に
18億円余と記載していたにもかかわらず、実際には大半が選挙などに使われ、3億円しか
残っていなかった事実が日歯連事件を契機に発覚。不透明な繰越金の実態が明るみに出た経緯がある。
改革フォーラム21では、小沢氏の「金庫番」と呼ばれ、18年9月に死去した男性が、
5年から亡くなるまで会計責任者を務めており、「タンス預金」の疑惑が浮上した期間は、
この男性が同団体のサイフを握っていたという。
小沢氏は平成17年、資金管理団体「陸山会」の口座に一度入金され、すぐに下ろされた4億円もの
資金について、東京地検特捜部の事情聴取に「既に死亡している知人から預かった現金。
引き出してすぐに返した」と釈明したが、この知人が「金庫番」の男性だ。「預かった」との
釈明は、にわかに信じることはできないが、一方で、男性が巨額の資金を現金で管理していた事実を、
小沢氏が「認識」していたことを示すものとみることもできる。
小沢氏が党首を務めた自由党が14年、党の幹事長だった藤井裕久前財務相個人に「組織対策費」名目で
支出したことになっていた15億円余の資金は、16年10月に改革フォーラム21の口座に
入金され、翌年までに全額が引き出されたとされる。
現金で保管していた15億円余の資金を、入金直後に発行された新一万円札に切り替える目的で、
一時的に入金した可能性が指摘されている。当時の同団体の会計責任者はまさに、
「金庫番」の男性だった。
*+*+ 産経ニュース 2010/03/11[08:37:00] +*+*
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