10/03/08 21:01:06 tyN2GiDz0
>ジャニス・へンケという人が『アザラシ戦争』という本を書いているのですが、
彼女が言っているのは「動物保護論議」の多くは自然の本質とか動物と人間の関
係を見極めた上で展開される例は少なく、野生生物や野生生物と関わって生きて
いる人たちの実態を知らずに、それらをイメージの中でのみ捉えて語られるケース
が多いが、そこから出てきた保護の論理は全部ダメだということですね。
私もそれについては全く同感でして、狩猟の対象となる動物については保護される
べきもの、保護されるべき時期というのがあってしかるべきですが、それが 生態系
の中での全体性や関係性を無視して論じられるようになると間違いが 起こるのでは
ないかなという気がしています。
よく知られるようになった東インドネシアのサシの例をあげるまでもなく、伝統的な
社会においては資源保護のための様々なルールがあります。私たちは先人たちが培っ
てきたそうした知恵のエッセンスを見つめなおし、動物との関係、自然との関係の
あるべき姿を再確認しながら、これからの捕鯨について考えていく必要があると思います。
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