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カスタマーレビュー /ネットで暴走する医師たち
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472 人中、435人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
バランスが悪過ぎる, 2008/12/19
By しば
奈良県立大淀病院事件、杏林大学割り箸事件、福島県立大野病院事件などについて、
これらに対する医師によると思われるネットでの書き込みを批判している本。
遺族に対しての誹謗中傷や事実誤認情報の流布がどのように繰り広げられていったのかが記されている。
本書の最後で、こうした一部の医師(と思われる人)たちの書き込みが医療の信頼を失ってしまう、
と書いている。確かにその通りかもしれない。
だがなぜ、筆者はわざわざ本を出版して、ネットを見ていない人たちにまで悪評を広めてしまうのだろう。
医師側と患者側の争いを煽っているようにしか思えない。
それに、これらのことを批判するのであれば、マスコミ・患者側の医療者側に対する誹謗中傷、
さらには多少飛躍かもしれないが、医師たちの不満の原因である医療現場の疲弊・医師の過労死、大学病院の薄給などについても、
同列に述べていくべきではないのか。
このような記述では一部の医師たちも反発するだけではないのか。
「小児救急」「明香ちゃんの心臓」などを著している鈴木敦秋氏を見習ってほしい。
また、P80に当方のレビューが勝手に引用されていたのは驚いた。
ちなみに、筆者には残念だが私は医師ではない。
(追記)
割り箸事件について。
本書では母親の監督責任について裁判で十分に言及されていると述べるが、
これは当然のことであって、
重大な問題は、新聞やテレビで母親の監督責任問題について十分に報道されていないことではないのか。
マスコミによる医師バッシング&患者寄りの偏重報道が、
ネットでの医師(と思われる人)たちの暴走を助長している側面も論じて欲しかった。