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【赤旗】 鳩山政権の米海兵隊「抑止力」論 元政府高官も異論
URLリンク(www.jcp.or.jp)
「移設先」候補とされた自治体は、いずれも受け入れを拒否しているにもかかわらず、
鳩山政権は「移設先」探しに固執。普天間基地の「代替施設なき返還」の路線に転換しな
い根本には、日本防衛とは無縁の「侵略力」である米海兵隊の日本駐留を、「抑止力」と
肯定するところにあります。
しかし、こうした「抑止力」論に各方面から苦言や異論、怒りの声があがっています。
◆検証が必要だ
柳沢協二・前内閣官房副長官補(現防衛研究所特別客員研究員)は、「(米海兵隊は)特
定地域の防衛に張り付くような軍種ではない」「あいまいな方が抑止力強化に役立つと言う
かもしれない。だが、地元にとって基地はあいまいでは許されない現実の負担だ」と、
「抑止力」の検証を提言しています(「朝日新聞」1月28日付)。
沖縄国際大学の佐藤学教授は、「鳩山首相は盲目的に『抑止力』と言っている。日本の
米海兵隊駐留は、日米安保・日米同盟堅持のための政治的な“貢ぎ物”でしかない」と批
判。「『移設先』探しは結局、『ないので沖縄にお願いします』とするためのものではな
いか」と指摘しました。
安全保障の問題に詳しい元政府高官は、「日本共産党の志位和夫委員長は米海兵隊を
『侵略力』と言ったが、確かに『侵略力』だ。それは当たり前のこと」と述べ、「民主党
政権になってもっとアメリカと対等に議論をするかと思ったが、自公政権と一緒だ。『抑
止力』というならちゃんと説明すべきだ。中国と何かあったとして、海兵隊2000~3000人を
送り込んでも解決にはならない」と苦言を呈しました。