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財政危機に陥ったギリシャのパンガロス副首相が27日までに、第2次大戦中のナチス・ドイツによる損害の賠償を
ドイツに求めると発言し、「賠償問題は決着済み」とするドイツの反発を呼んでいる。
ドイツは欧州連合(EU)最大の経済大国だが、ギリシャ危機については同国の放漫財政が原因だとの批判が一部で根強い。
副首相の発言はこうしたドイツの姿勢への反発が込められているとみられる。
パパンドレウ・ギリシャ首相はドイツとの関係悪化がEUの支援策に悪影響を及ぼすことを懸念、
3月5日にメルケル・ドイツ首相とベルリンで会談し関係修復を図る。
ギリシャは大戦中、ナチスとイタリアなどに占領されたが、副首相は英BBCに対し、
占領中に中央銀行から大量の金がナチスに持ち去られたと主張し、ドイツに賠償を要求。
一方、ドイツ外務省報道官は賠償金は1960年に支払い済みとして、これを拒否した。
ドイツ誌フォークスが「ユーロ圏のいかさま師」との見出しで、ギリシャを象徴するミロのビーナス像が
中指を立てる挑発的姿勢を取る姿を表紙に掲載するなど、ドイツではギリシャが納税者の税金を奪おうとしている
との論調も出ている。 (共同)
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