10/02/27 21:01:46 iH8R6KUA0
宇宙空間じゃ太陽光の有無で表面温度差が300℃ぐらいになる。
当然ながら構成部品が膨張と収縮を繰り返すことになり、分子レベルで力的ストレスに晒され続ける。
そんな環境に7年も置かれ、数々のトラブルに見舞われながらもまだ機能を維持している。
地球からイトカワまでの距離は12000万kmで、地球周回で言えば6500回転以上の距離だ。
地球から電波(光速)でコマンドを送っても返答が届くまで15分かかる。
目的地であるイトカワの最大直径は300mしかない。
ダーツに喩えると、的までの距離は2.44mなので
300 * 2.44 / 12000000000 = 約6nm
だいたいアミノ酸分子ぐらいの寸法になる。
的の真ん中にアミノ酸分子を1個おいて、それにダーツの針を突き刺すのではなく
接触だけに留めるのと同じスケールだ。