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大麻使用、睾丸がんのリスク高まる 【可能性】 =米研究
URLリンク(jp.reuters.com)
この報告は、case-control studyである。
精巣腫瘍患者の大麻使用率と精巣腫瘍ではない対照群の大麻使用率を比較し、精巣腫瘍患者の方が
現在の大麻使用率が高かったとする報告である。
精巣癌にかかる確率が70%高いとのことだが、正しくはオッズ比(OR)が1.7であるということのようだ。
(確かにORは相対リスクの近似値とは言えるが、このような書き方はトリッキーである。)
精巣腫瘍と大麻の関連について報告されたのはこれが初めてであり、インパクトはあるだろう。
しかし、case-control studyの1報目であり、症例も多いとは言いがたく、真実とするにはまだ検証が
必要である。
これが実際の大麻使用のリスクとなるか。精巣腫瘍はきわめて稀で、発症率は人口10万人あたり1-2人
である。OR 1.7が真実とすると、男性人口の全てが大麻を喫煙した場合10万人あたり1人程度増える
可能性があるということだが、これは実際のリスクとは考えにくいだろう。