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★外国人夫のDVに悩む日本人妻が増加 永住許可抹消に壁
・国際結婚の増加に伴って、外国人夫や元夫の家庭内暴力(DV)に悩む日本人妻が
増加している。しかし、外国人夫が結婚によって得た日本の永住許可は取消が難しく、
一部の日本人妻は、いつまでも夫の影におびえる深刻な状態が続いているという。
今月4日、国際結婚した日本人妻5人が東京・霞が関の法務省を訪れ、素行不良の
夫の永住許可取消と入国拒否を求めた。この中の1人で、離婚係争中の新潟県内に
住む40代の主婦は、外国人夫が収入を家計に入れず、さまざまな形のDVに
さらされてきた。
女性が調べたところ、結婚前に夫が入国管理局に提出した本国発行の「独身証明書」は
偽造されたものだった。本国に家族を残して日本で仕事をするために、独身と偽って
日本人女性と結婚、永住許可を取得したのだった。
新潟県警によると、同県内の平成21年の配偶者への暴力件数は470件で、うち外国人
配偶者との間で起きた事件は3件。ただ、相談件数は35件に上り、14年に初めて
こうした相談があってからの最高を記録し、問題が深刻化している。「例え別れても
(外国人)夫が日本にいると何が起きるかわからない。永住許可を取り消して、入国
できないようにしてほしい」との訴えにつながるわけだ。
永住許可は提出書面が偽造だった場合などには取り消されるが、東京入国管理局は
「地方で独自に審査するため、裏付け調査などに膨大な時間が必要になる」と指摘、
運用上には大きな壁が存在することがわかる。このため、法務省入局管理局によると、
永住許可の取消が制度化された16年以降、実際に許可が取り消されたのは全国で
3件にとどまっており、問題解消に向けて早急な対策と慎重な議論が求めれている。
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