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・谷垣氏「たいへん申し上げにくいですが、『平成の脱税王』という言い方もあるんです。そういう方が徴税を
してくれというのは、非喜劇だと思いますよ。今国民が思っていることは、バカバカしくって税が払えない
という声、一方にありますよ。それで総理がお払いにならないんだったら、自分たちも分かったときに
じゃあ払う、これでいいんじゃないかという声が、しかし庶民は本当はそんなこと考えてないんですよ。
庶民が考えておりますことは、総理やなにかは、まぬがれるかもしれないが、自分たちだったら畳まで
ひっくり返されて全部もっていくと思ってるんですよ。だから、単に徴税に対していやになっちゃうなと
いうだけじゃないんです。国民がうすうす感じていることは、この国には法の支配があるかどうかという
ことを感じてるんですよ」
首相「まあ、谷垣総裁のそのお気持ち、私もこのようなことが判明したときに、たいへん驚いたのは
事実でございます。知らなかったとはいえ、こんなことでよかったのかという思いは当然のことながら
あります。この、もう谷垣総裁もおわかりの通り、過ちで納税というものが、たいへん納税に漏れて
いるということが分かったときに、さかのぼって納税をするということが許されるのも法律でございまして、
それに私はのっとってわかった以上、当然のことながら納税というものはするべきだという思いの下で、
私は平成14年にさかのぼって、そこからの納税というものを申告をしてお支払いをしたところで
ございまして、国民のみなさん方に、総理だから許されるなんて話は当然ある話ではありません。
そんなことが許される世の中であってはならないということは肝に銘じて、私もそのように思って
おりまして、特別扱いというようなものはなされるはずではないと、そのように思っておりますので、
国民のみなさん方にもぜひ新しい政治を興すために、しっかりとがんばっていただいて、そして汗を
流していただいて税金をお支払いをいただき、新しい国づくりにご協力を願いたい、重ねてそのことを
申し上げたいと思っております」(抜粋)
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