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・日本相撲協会は10日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、4日に引退した元横綱・朝青龍(29=本名
ドルゴルスレン・ダグワドルジ)に1億2000万円の特別功労金を支給することを決めた。実績からすれば
1億5000万円が相当とされていたが、数々の不祥事も勘案され3000万円減額された。それでも朝青龍は
1億3000万円だった貴乃花(本紙評論家)に次ぐ高額を手にすることが決定。暴行問題に端を発する引退の
経緯を考慮すれば、協会の“大甘勘定”に対する批判の声が噴出しそうだ。
朝青龍の特別功労金は満額とはいかなかったものの、一般的な感覚では極めて高額。特別功労金は横綱・
大関が引退した際に支給されるもので、金額は実績や功績に応じて理事会で決定される。過去最高は22回の
優勝を果たした貴乃花の1億3000万円。朝青龍は歴代3位となる25回の優勝を飾り、相撲人気の回復にも貢献。
理事会出席者によれば、朝青龍の功労金は「土俵の上の実績だけなら1億5000万円」とされていた。
相撲協会は個人情報保護法に基づき金額を公表しなかったが、協会関係者によると功労金は1億2000万円だという。
30分間の会合では1億5000万円をベースに話が進められたが、一部の理事から「前例にない騒動で引退したの
だから減額した方がいい」との意見が出たため、最終的に想定より3000万円の減額で落ち着いた。
朝青龍は特別功労金のほかに、退職金3680万円(養老金+勤続加算金)と、獲得した懸賞金7226本のうち
プールしていた1億8065万円(1本2・5万円)を手にすることができる。さらに、10月3日に行う予定の引退相撲
では約1億円の収益金も見込める。総額約4億3000万円に達する、最後の「荒稼ぎ」だ。
朝青龍は4日の理事会で一連の暴行騒動の責任を取って角界を去る決断をしたが、事実上は解雇に近いものだった。
もし解雇されていれば引退相撲も行うことができず、手にするのは懸賞の還付金約1億8000万円のみ。引退の
場合とは約2億5000万円の“開き”が生じる。協会の「武士の情け」的な配慮も見え隠れするが、世間的な感情を
考えれば「もらい過ぎ」の感は否めない。(一部略)
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