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埼玉県の女子中学生が先月17日、石川県輪島市の日本航空石川高校の推薦入試を受けようと会場に
向かう途中、大雪の新潟県で立ち往生してしまった。試験をいったんあきらめかけたものの、吹雪の中を
真夜中にヒッチハイク。大型トラックの運転手が行き先を変更して乗せてくれたおかげで試験開始10分
前に会場に到着でき、見事に合格した。航空自衛隊のパイロットになるのが夢という中学生は「応援して
くれた人のためにも夢をかなえたい」と喜んでいる。
合格を果たしたのは埼玉県川越市立野田中3年の川口瑠美子さん(15)。両親は学費の高い私立高校の
入学に反対だったが、実技が学べる日本航空石川高の魅力は捨てがたい。「推薦でダメだったら公立高校に
する」が約束だった。
16日午後11時半、JR長岡駅(新潟県)。新幹線から乗り換える予定だった夜行列車が、折からの
大雪で運休になってしまった。「もう間に合わない」。同時に夢は「終わった」と思った。母とともに立ち
すくむ静かなホームで、涙が止まらなくなった。
泣いている瑠美子さんを母が「絶対あきらめない」とたしなめた。そして、長岡駅を出た母は娘にヒッチ
ハイクを提案した。瑠美子さんは車が通りかかるたびに傘を振り回して合図。吹雪の中を約2時間半歩き
続けた。
午前4時半、ガソリンスタンドで給油している大型トラックが目に入った。運転手の男性に駆け寄った。
神戸に行くという運転手は「金沢までなら」と乗せてくれた。
※続きます。
毎日jp 2010年2月9日 20時55分 更新:2月9日 20時59分
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