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★資産最多は鳩山首相 兄弟で衆院議員全体の16%占める
・衆院議員480人のうち最も資産額が多かったのは、鳩山由紀夫首相で16億3680万円。
2位は弟の鳩山邦夫元総務相の8億1617万円。2人で資産額全体の16%を占めていた。
朝日新聞の集計では資産額に含めていない株式では、首相はブリヂストンなど計約380万株を
所有し、基準日時点の時価換算では61億円超に上る。偽装献金問題を追及される首相だが、
恵まれた懐具合を改めて印象づけた。
先に公開された鳩山内閣の閣僚の資産報告と比べると、衆院選があった昨年8月30日から
鳩山内閣が発足した同9月16日までの間に、首相の定期預金の額が1億8千万円も減少。
わずかな期間に巨額の資金を移動する財力を持っていることがわかる。
一方、民主党の新人議員143人の平均資産額は1284万円で、2005年の衆院選で当選した
1期生「小泉チルドレン」の平均額3338万円を大きく下回る。資産や株を所有していないと報告した
民主党の新人議員も31人に上る。
ただ、資産公開の制度が実態を反映していないという指摘は議員からも出ている。
資産額1701万円と報告した民主党の新人議員、今井雅人氏(比例東海)は「自分の資産を
書こうとしても書く欄がなかった。実際は、その4倍、もしくはそれ以上かもしれない」と打ち明ける。
今井氏は元銀行の為替ディーラー。会社への出資金や普通預金約3千万円のほか、外国為替
証拠金取引(FX)で資産を運用しているが、現行の制度ではいずれも公開の対象ではない。
「低金利のご時世、定期預金に積み立てる人はあまりいない。抜け穴だらけの制度で国民を
ミスリードしている」(岡戸佑樹、杉浦幹治、土居新平)
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資産公開制度に詳しい神戸学院大大学院の上脇博之教授(憲法学)は「現行法は対象が
議員本人に限定され、証明書の添付も義務づけられていないなどザル法で、資産の実態は
わからない。抜本改正が必要だ」と話している。
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