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立川市内で、ニート(若年無業者)やフリーターが地域の「ご用聞き」をしている。引っ越しや草刈り、
買い物などのちょっとした用事でも引き受け、格安の値段で代行している。動いているのは、
ニートらの就労支援をしているNPO法人「『育て上げ』ネット」(立川市高松町)に通う若者たち。
「地域に応援してもらえる団体になりたい」という思いがある。
「こんにちは」。1月25日の昼下がり。同市若葉町の団地で暮らす男性(76)宅を、3人の若者が
訪れた。仕事は、昨年12月に亡くなった男性の妻の遺品整理。男性にあいさつを済ませると、
3人は書類や本などが雑然と積まれた一室に入り、手際よく段ボールに遺品を整理していく。
男性は「この年で片づけはつらい。やってもらえて気が楽になった」と笑顔を見せた。
同NPOが「ご用聞き」を始めたのは昨年11月。同市の高松町商店街が実施する商店街活性化
プロジェクトに参加した際、NPOができることとして提案した。同NPOの井村良英・地域担当部長は、
「ニートと言うと、ネガティブなイメージを持たれがち。地域の人に、ウチがあると助かると思って
もらえるようになりたかった」と話す。
1月末までに、引っ越しの手伝いや独り暮らし高齢者の家具の廃棄、草刈りや電球の交換など
20件の依頼を受け、毎回数人の若者を派遣してきた。
利用料は、窓ガラスふきやゴミ出しなどの軽作業が30分500円から。大掃除などの重労働だと、
1時間、若者1人当たり1300円から。井村部長は「普通の業者に頼むより格段に安い」とPRしている。
ご用聞きに参加する狛江市の男性(37)は、「毎回訪問する家が違うので緊張するが、
お礼を言われると役に立てたと感じられる」とやりがいを話す。
企画は今月末までの予定だが、井村部長は「せっかく地域に若者が大勢いるのだから、
ニーズがあれば続けたい」と意気込んでいる。
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